2019年3月25日月曜日

ライトノベル黎明期の名作:未来放浪ガルディーン,クラッシャージョウ

(元々2016/07/25に旧ブログへ初投稿)

前回の記事でMMORPG「ロードス島戦記オンライン」を話題にした際に原作小説シリーズの発売元として紹介した(株)KADOKAWA(当時は(株)角川書店)は、私が初めて買った火浦 功(ひうら こう)のライトノベル「未来放浪ガルディーン」シリーズの発売元でもあります。
このガルディーン…どうやらKADOKAWAが現時点において絶版もせずライトノベルとして取り扱っている作品の中では最も古いらしく、あと3週間弱で第1巻「大熱血。」の発売(1986/08/13)から30周年を迎えます。

1992/04/25にダブリューイーエージャパンから(当初はワーナー・パイオニア(株)だったはずだが…)発売されたイメージアルバムCD「大歌劇。」も当時は買いましたが、原作ライトノベル共々SFギャグ物として未だに大好きなシリーズです。
とてもテンポが良いので最近の若い人でも結構すんなり楽しめるのでは?


さて、2分アニメ「召しませロードス島戦記~それっておいしいの?~」の第1話では主役の中学3年生ペアがロードス島戦記を「日本初のライトノベル」だと強調していましたが、実際のロードス島戦記はライトノベルとして日本初でもKADOKAWA(角川書店系列)初でもありません。

例えば高千穂 遙(たかちほ はるか)のライトノベル「クラッシャージョウ」シリーズは、第1弾「連帯惑星ピザンの危機」1977年11月に今は亡き(株)朝日ソノラマのソノラマ文庫から発売され(現在の発売元は(株)早川書房のハヤカワ文庫JA)、1983/03/12劇場アニメ版が公開され、2015/02/20には原作小説の第12弾「美神の狂宴」がハヤカワ文庫JAから発売されるという長寿シリーズぶり。
(つまり、あと1年数ヶ月で40周年を迎えます)

何をもって「日本初のライトノベル」とみなすかは諸説ありますが、少なくともこのような作品や前述のガルディーンをも差し置いて「日本初」を標榜するなんて冗談でも許されないと思います。
ロードス島戦記に当てはまるのは、「ライトノベルの歴史を語る上で欠かせない偉大な作品の一つ」である事くらいでしょう。

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