2018年4月24日火曜日

アイドリング運転の是非を問う

(株)メディア・ヴァーグの「くるまのニュース」に2018/04/23付で掲載された記事『クルマはエンジン始動後すぐ発進が理想? アイドリング状態での「暖機運転」に賛否』を読んだ。
この件については現在、
JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)→交通安全とエコエコドライブエコドライブ10のすすめ(A1用紙サイズのPDFファイル版,2013/03/15作成,2016/06/01更新)
JAMA(一般社団法人 日本自動車工業会)→クルマと環境環境対策→エコドライブ(省エネ運転)の普及・促進→図1:エコドライブ10のすすめ
…の両方に、以下の文言が明記されている。

「現在の乗用車では基本的に暖機運転は不要です。エンジンをかけたらすぐに出発しましょう」
「-20℃程度の極寒冷地など特別な状況を除き、走りながら暖めるウォームアップ走行で充分です」

周囲の安全を一切顧みず単に発進するだけなら、その見解でも問題ないとは思う。
だから私も通常は周囲の安全に問題ない限り、エンジンをかけて一秒も待たず発進している。

問題は寒さでフロントガラスに霜がついたり曇ったりした時という、沖縄などの一部地域を除いて冬ならどこでも当たり前のように見かける(特別でも何でもない)状況下。
私が長い運転歴の中で数え切れないほど味わった実体験を元に言わせてもらうと、フロントガラスが垂直またはそれに近い急角度で取り付けられている車種でない限り、このような状況下では霜や曇りを除去するデフロスタを最低でも3分以上アイドリング状態で作動させないと安全な視界を確保できない事が非常に多い。
(大阪府全域や中国地方の山陽自動車道周辺などでも、これらは避けて通れない)
もしアイドリングなしで霜や曇りを除去しようと思ったら、アイドリングだけで済ませるほうが却って環境に優しいのではないかと思えるほどの手間暇が確実にかかる。

ところがJAFもJAMAも、そのような実態については意図的に無視し続けているようだ。
かつて私は職場で行われた環境教育の最後に提出したアンケートの中で、その事から目を背けないよう要望する旨を書いた事がある。
その結果、「環境教育で言っている暖機運転はエンジンをアイドリング状態のまま一定時間放置する事を指しており、言葉の意味が違うように思います」との返答文が届いた。
…違わねぇよ。ふざけるな!!
そんな都合の悪い事に蓋をする偽善者ぶりで、本当に有意義な環境教育ができると思うのか?
むしろ、そこを直視して改善策を皆で色々と模索していく方向性こそ必要ではないのか?

◆━━◆

私は元々このような思いをインターネット上で吐露する機会を、長い間ずっと伺っていた。
今がその時だと悟った瞬間、それまで別途テキストファイルに書き溜めておいた文面の数々を引っ張り出さずにいられなかった。それらに手を加えて纏めた結果が今回の記事だ。
他にも長期間ずっと溜め込んだままのネタが幾つかあり、時期を慎重に見計らって少しずつ発表したいと思っている。 …ふぅ、これでやっとスッキリした。

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